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横浜港パノラマ写真

パネラー写真ー1(三谷)環境デザイン、建築デザイン、グラフィックデザインの仕事をしている。8年前にガードレールの緑化を手がけて以来、都市における緑化に取り組み、プランターのデザインなどいくつかの特許を取得している。
現在は「花をとおして人が優しくなる街づくり」を目指し、ストリートガーデンないしはストリートガードナー(街の庭師)というプロジェクトに取り組んでいる。街の通りは庭の一部であり、緑化をつうじコミュニティーが良好になれば個人の土地や建物の資産価値も上がる。 しかし行政(業者)が手入れを行なうと大きなコストがかかり、一般的にはなりにくい。そこで地元の高齢者に週2回、2時間程度の維持管理を低料金で委託する。それだと月1万円〜1万5千円程度で済む。さらにプランター、ユニフォーム等にスポンサー名を入れて維持管理費用を捻出することもできる。
 ストリートガードナーのような「軽い仕事で、賃金は安いが生きがいのある仕事」これをライトワークと定義している。ストリートガードナーの他に、街の案内人、パソコンの指導役などが考えられる。行政の壁もありあまり進んでいないのが現状だが、今日出席の皆さんにも応援団的な形で支援いただきたい。

パネラー写真2(丸島)千葉大学の社会人学生でこの4月に4年生になる。2000年4月に東京電力を早期定年退職したが、在職36年間の半分は労働組合の役員であった。組合側から電力会社という立場での社会貢献に取り組んだ。
 現在は千葉大学で風力発電を研究している。半島が多い千葉県で風力発電が産業として定着できれば嬉しい。送電線を使わない地場電力として基幹エネルギーにはならないにしても、住民が自然エネルギーに関心を持ち、家庭のコンセントを気にして省電力に励んでくれれば発電所1個分の効果はあると考える。
 電力の鬼といわれた松永安左ヱ門が今日の電力の体制を築いたのが76歳である。私はまだ若者だ。先人の知恵からみると「目的・目標をはっきり持つ人は長生きする」のかと思う。未来のことは分からないが、高齢化、少子化で今までの社会や企業における恵まれた環境には別れを告げることは確かだ。未来をためらうことなく、今を大切に生きていきたい。

(平澤)私はコーチという仕事をしている。いわばコンサルタントとカウンセラーの間の中立的な立場で、学生や企業の社長、ビジネスマンの悩みの解決を支援している。
 心理学や言語学を学ぶ中で、人間にとって言葉による周囲の環境づくりがいかに大切かを悟った。子供に牛乳を運ぶのを頼むときに、お母さん方は「こぼさないように持ってきてね」とよくいう。ていねいで優しい言葉に聞こえるが「こぼさない」というイメージをつくることにより、かえって「こぼす」という状況をつくってしまっている。「うまくやってね」という肯定的なイメージを持たせることが大切である。
 目の前に半分水が入っているのを見て、「半分も入っている」と思う人と「半分しか入っていない」と思う人では次の行動が変わる。日常の物事を肯定的に考えるか否定的に考えるかにより将来の人生は変わる。肯定的に考えることができれば状況は好転することが実験的にも実証されている。
 「自分自身を承認する」、「可能性を信じる」、「人生をライブに考える」ことを実践する。コーチという立場を借りて肯定的な状況をつくれる人になりたい。肩書きのない自分がどこまでできるか、と思いながら毎日走っている。

(永川)67歳、熟年の真盛りである。定年、リストラ、退職など一線から身を引いて熟年を迎えたときに思うことは「どうしたら元気のいい熟年を送れるか」ということである。私の経験から結論的に言うと「仲間を持つこと」、「社会との結びつきを持つ」ことである。社会に結びつきを強く持つ人はQOL(生活の質)が高まる。それは人生や生活に対する満足度である。手段としては地域ボランティア活動や昔の仕事仲間との交流、各種交流会への参加などがある。私の元気の元はVMCYである。
 私は電気メーカの設計担当であったが、ある日突然販売会社の設立を任じられ、以後23年間にわたりゼロから組織を立ち上げた。電電公社の民営化を機に組織がリストラされ、50歳で退職した。その後は23社の違う職種を経験し、いつも新しい仕事に挑戦した。
 数年前にISOの資格を取得し、仲間3人と自宅でISOコンサルタントを開業した。いわゆるSOHOである。そのうちパソコンに向かい合った一人だけの生活にうつ症状になり、仲間を求めて近所のサークルにも参加したが男は少なく仲間作づくりもできなかった。
 そのうち横浜市ベンチャーマネージャーに登録され、やっと仲間づくりができるようになった。仲間から刺激や情報を受けQOLは高まった。経験は財産であるが、年をとって経験の中だけで生きようとすると遅れをとる。「経験を生かし、新しい経験に挑戦する」ことが大切である。私の人生から得た教訓である。

パネラー写真3(菊池)42年間1つの会社に勤務した。1998年子会社の相談役に就任したのを機に、5つのK−好奇心、行動力、感動、継続、貢献を心に秘めてこれからの人生を設計した。今日はそのプロセスを披露する。
 1998年4月に早稲田オープンカレッジの会員となり、4月から12月まで英会話基礎講座を受講した。さらに好奇心から9月から12月かけFP入門講座を受講し、初級FPの認定を取得した。英会話については先生を代えて99年1月から7月まで勉強を継続した。99年7月には好奇心と行動力に駆られ、10日間のオックスフォードでの「英国文化と英会話研修」の短期留学に参加した。32名の参加者のうち60台はは5名で、大半は学生だった。フリータイムの週末は一人でテームズ河の川下りをしたり博物館めぐりを楽しんだ。
 2000年1月から3月まで早稲田大学院アジア太平洋研究科の「国際金融特論」を受講した。1回3時間半、計8回の講座であったが野村総研の寄附講座のため無料であった。今やどこの大学でも生涯教育の一環として講座をオープンしている。無料講座もありありがたい。さらに2000年4月から7月にかけメディア最前線講座を受講した。2000年2月に横浜市ベンチャー・マネージャーの募集を広報で知り登録した。
 趣味としては俳句、ウォーキング、ラクビーを楽しんでいる。俳句は11年間俳句結社「鷹」の同人である。また東戸塚の俳句クラブ「道しるべ」にも参加している。ウォーキングはは戸塚ウォーキングクラブに参加し、梅林や桜見物をして遊びながら俳句をつくる楽しみがある。ラクビーに関しては3月1日から11日まで早稲田大学ラクビー部の85周年記念行事である英国遠征に参加した。オックスフォード、ケンブリッジと4試合した。英国のラクビー環境は全く素晴らしく感激した。
 これからは趣味三昧の生活を送る一方、ベンチャーマネージャーのメンバーの刺激を受けて切磋琢磨して充実した生活を送りたい。

(堀コーディネータ)
 パネラーの多様な生き方を聞き「環境変化にうまく対応しているな」と思う。これからの21世紀はどんな時代になるのか。人は60歳の定年で人生で一番いいときを迎える。子育てを終え、会社への忠誠心をすませ自分の夢を追えるときである。そのときのポイントは金融資産ではなく、自分に帰属するソフト資産である。これからは企業人能力ではなく社会人能力が求められる。
 60歳定年で気をつけることは組織から離れて新しい環境に入るときにバランスを崩すことだ。人間の免疫力、自然治癒力を活性化するためには感動、ワクワク、ドキドキという心の持ち方が大切だ。

                               
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  発言要旨

 日 時 3月31日(日)13:00〜15:00
 場 所 神奈川県中小企業労働センター
パネラー: A&E 三谷 基 (A&E社長、街の庭師プロモーター、ベンチャー)
東電OB 丸島 忠夫 (千葉大学社会人学生、環境コーディネータ)
VMCY 平澤 一美 (ハーバークラブ正会員、日本プロカウンセリング協会会員
(財)生涯学習開発財団認定コーチ、日本プロカウンセリング協会会員)
VMCY 永川慎八郎 (VMCY理事長、横浜市ベンチャー・マネージャー、ISO審査員)
VMCY 菊池 幹郎 (VMCY参事、横浜市ベンチャー・マネージャー)
コーディネーター 堀 佑四郎 (横浜市ベンチャー・マネージャー、著書:新人類の愉快な定年
(徳間書房))
第1回元気の出る!パネルディスカッション