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横浜港パノラマ写真
ハーバークラブ第14回講演会が開催されました 
          
日 時 平成14年11月27日(水曜日) 18:00〜19:30
場 所 横浜情報文化センター7階 大会議室
講 演 医療最前線「がん治療はここまで来ている」
講 師 江川 滉二 東京大学名誉教授、 日本免疫治療学研究会会長
体内には70兆個の細胞があり、体内では常にがん細胞が発生しているが大部分は自然の治癒力により消滅している。しかしがんの力が抵抗力(免疫力)を上回ったときにがんにがんになる。
死因の3人に一人はがんであるといわれる。がんで治った人も多いことを考えると遅かれ早かれがんになると考えて良い。がんの通常療法には@外科療法、A抗がん剤、B放射線療法があるが、他のの臓器に転移した場合には抗がん剤治療を行うことになる。抗がん剤は増殖の速い細胞を殺すのが役割だが、体内にはがん細胞より増殖の速い正常細胞が色いろある。抵抗力のもととなるリンパ球もそうである。そのため副作用が多くでる。抗がん剤で治癒するがんは一部のがんに限られており、大腸がんや肺がんの状況の良くない患者では3年を超えて生存することは殆どないと言われている。
そこで、抗がん剤に代わる治療法として注目されているのが免疫療法である。がんはそのままにして抵抗力を高めてがん細胞を抑える。その中でも今最も注目されているのが免疫細胞療法である。患者の体からリンパ球を取り出し、体外で培養・活性化して元の患者に戻す。これを数回繰り返すことにより、抵抗力を増強する。免疫細胞療法専門病院である瀬田クリニックでの診療効果によれば有効率は30%である。大半の人が打つ手のない進行がん患者であることを考えるとそれなりの効果をえている。1999年4月の瀬田クリニックに続き、2001年11月に大規模な新横浜クリニックをオープンした。これからは新横浜が免疫細胞療法の中心になる。健康保険の適用が認められていないのが大きな課題である。



●講師プロフィール

昭和38年  東京大学医学部医学科卒業
昭和43年  医学博士号取得
      東京大学医科学研究所助手
昭和44年  ベイラー医科大学,テキサ
      ス大学研究員
昭和50年  東京大学医科学研究所助教授
昭和52年  米国国立老化研究所 客員研究員
昭和59年  東京大学医科学研究所教授
昭和62年  米国カリフォルニア大学客員教授
平成9年   東京大学名誉教授
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