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ハーバークラブ第23回講演会が開催されました 
          
日 時 平成15年11月21日(金曜日) 18:00〜20:15    
場 所 横浜情報文化センター7階 大会議室  
講 演 「シニアと食事」
講 師 神奈川県立保険福祉大学栄養学科教授 杉山 みち子
  
 11月のHCセミナーは「シニアの健康管理と米飯」を主テーマに、より良く生きる為の栄
養ケアについて神奈川県立保険福祉大学栄養学科教授 杉山 みち子氏にお話いただきました。
栄養とは食べ物のことではなく、人の栄養状態のことを言う。これは人の側で見ないと分からない。昔は食べ物のことを栄養といい、食事の分析を主にしてきたが、今は人の側の栄養状態を評価することに変わってきた。例えば、体重がその人にとって適正な状態ならそれが適正なカロリー摂取量といえる。

より良く生きるための重要かつ基本的な栄養素は、生存するための蛋白質と活動するためのエネルギーである。この点で米飯は優れた食事である。ビタミンやミネラルなどの微量栄養素の不足がが問題視されされるが、この基本栄養素が不足すれば当然微量栄養素も当然不足してくることになる。例えば糖尿病の高齢者が食欲がなく、体重が減ってきた場合は糖尿病よりこれら基本的栄養素の摂取をより重要視する必要がある。
米国では栄養状態を良くして手術するが、日本では検査等のため絶食状態を続けて手術するため回復が遅い。高齢者は色々な原因で低栄養状態になり易いので注意が必要である。特に体重の減少するときが要注意なので定期的に体重を計測する必要がある。
元気な高齢者はエネルギー消費量が高い。エネルギー消費量は筋肉量に相関する。筋肉量はたんぱく質に関係し、元気な高齢者は牛乳、肉、卵の摂取量が多いという調査結果がある。
低蛋白、低エネルギーの高齢者にとってはご飯は重要なエネルギー源、蛋白源となるが、炭水化物は血糖値を上昇する原因ともなる。ご飯を上手に食べれば食後血糖値の上昇を抑えることができる。以下のものと食べ合わせると効果的である。酢飯、かつお・マグロのさしみ、ワカメ、トロロ、納豆、大豆類、ヨーグルト、牛乳、カレーライス、豚しょうが焼きなど。

定年後の生活習慣は元気に、体力を保ち、活力を高めることに重点を置き、むやみに食事を制限しない方がいい。生活習慣の改善は自分に合った方法を探すことが大切である。栄養の自己管理はセルフマネージメントの能力であり、それはマネージメントの方法である。
 @ 栄養状態を知り、
 A 目標を立てて実行し、
 B 結果を評価し、
 C 修正する
マネージメントの達人は自己健康管理の達人とも言える。

講師略歴
 
日本女子大家政学部 食物学科卒業
東京大学医学部保健学科研究生 同大学より医学博士学位取得
神奈川県立保険福祉大学栄養学科教授
日本健康・栄養システム学会理事
講師賞暦
 平成4年 第39回 日本栄養改善学会 奨励賞
 平成9年 第20回 日本栄養アセスメント研究会 奨 励賞
 平成13年 日本健康学会 大島賞

    
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